人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略
某有名YouTuberの方が紹介していたので電子書籍で購入。某有名YouTuberは副業を始めようとして
正直なところ、いわゆる自己啓発本であり、書かれている内容は論理の飛躍が多く見られるところもちょこちょこ見られる。
※例えば
・1,000円の本を買って知識を得て月1万円稼げば回収率は1000%である
・タピオカ屋を600万円でオープンさせ初月150万の利益を得たので月利は25%である
・10万円がA社、Bさん、Cさんの間を一周すると総量が40万円になり、みんな豊かになる、など。
もちろん良かった点も多くあった。自身の経験に基づいたプログラミング学習の重要性、外部教材やスクールを活用した自己投資哲学など。投資⇒回収を高速で回す。自己投資(勉強)は最高の投資である。投資⇒回収のループを回すことで最高の利益が得られる。この点はすごく同意。
・そして自分を発信することの重要性。これは勉強になった。
① 仕事の単価アップ
自分のスキルを活かして仕事を取ろうとした場合、発注側の声掛けに反応しているだけだと相見積り(他社や他人と比較される)が、自分で発信した場合はふぁちらが受注金額の単価の見積もりを取ることが出来る(自分が比較する)。
② 経験の収益化
自分の体験をSNSで発信することで、その経験を必要としている人を見つけることができる
③ ファンや同志が増える
自分の姿勢や活動を定期的にアップすることで、自分の価値観が認められる、応援してくれるファンが出来る。
発信内容としては過去の経験から得た体験談、自分のスキルが分かるツイート、【過去の自分が】役に立ちそうな情報など。
駆け足で解説しましたが、迫さんのように稼ぐことはできなくとも、彼の自己投資や勉強に対する姿勢は見習わなければならないと感じました。自己発信は苦手だが少しづつでも取り組んでいこう。
読書日記④ FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
写真はフィリピンのセブ島の写真。数年前に語学留学で滞在していた。今回の本を読んだとき、この国で出会った人たちを思い出した。
既にかなり有名な本になったのでほとんどの方は知っているかもしれない。表題にある通り10の思い込み(本能)を乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣というのは人間の習慣に基づいている。
私も去年読んだが、忘れっぽい自分自身のために復習する意味も込めて今一度あらすじをご紹介させて頂きたい
知識のアップデートを怠らず、いつでも最新の情報にアクセスできる環境にある人であっても、ありのままの世界の姿を見ることは難しいのだという。
本書によると、進化の過程において人間の脳に組み込まれてきた「瞬時に何かを判断する本能」や「ドラマチックな物語を求める本能」が原因だとしている。世界を正しく認識するには、そういった本能の存在を認め、抑制する術を学ぶ必要があるというのが、ファクトフルネスの肝となる。
本書では、誰もが持っている10の「ドラマチックな本能」について、筆者の経験や人々の「勘違い」事例を用いて、それぞれの概要や抑える術を解説している。
全部紹介しなければならないくらい大事な事をハンス氏は述べられているが、特に大事な点を3つに絞る。興味のある方は是非本書を買って読んでみてもらいたい。
①分断本能 世界は分断されているという思い込み
まず第一章から。世界には「豊かな国」と「貧しい国」という2つのグループがあり、その間には、決して埋まらない溝があると考えがち。だが、データを見れば、実際には分断はなく、大半が2つの中間部分にいると分かる。メディアが2項対立を強調することで、「分断本能」が世の中にまん延し、データのゆがんだ解釈につながっている。人はドラマチックな物語を求めがちで、敵か味方か、善か悪で分けたがる。昨今のテレビで放送される「上級国民、下級国民」という分け方や、トランプ大統領のTwitterを見ればよく分かる。
②過大視本能
この章はハンス氏のモザンビークでの医師の経験から乳幼児の死亡について触れている。医療未整備地区での生々しい実体験として毎日3人の重症者が運びこまれ1カ月で5人は亡くなってしまう。とは言えこれはハンス氏の勤めていた病院での話で、どうすれば全体が改善するのかを数値(コストパフォーマンス)や優先順位で判断しなければ全体が良くならない。そしてメディアは目先の悲劇や事件・事故クローズアップし、ネガティブ本能と組み合わせて我々に世界はどんどん悪くなっていくように報道する(その方が数字がとれるから)正しく物事を見るテクニックとして「比較」と「割り算」の使用を勧める
③犯人捜し本能
ヒトは何か悪い時があったとき単純明快な理由を見つけたくなる。物事がうまくいかないとき、誰かを責めたいと思う本能が、世界を事実に基づいて見る目を濁らせる。これは上手くいっている時も同様で特定の人間や出来事に異常にフォーカスしてしまう。実際ははるかに複雑な事象の積み重ねなのに。
例として2015年に起きた救命ボートでヨーロッパに向かう4000人の難民が海難事故で亡くなる事件を扱われていた。4000人も人が亡くなる多大な事件だ。誰が犯人かということで欲深い密輸業者が挙げられる。ただ難民は先に業者に一人当たり1000ユーロ払っており、他の交通手段も容易に使えたし、ジュネーブ条約に基づいて保護を受ける権利もあった。なぜ出来なかったのか。ここにはジュネーブ条約と別にEU首脳国が発令した不法移民排除令があり、現実的に航空会社やフェリー会社などの現場には難民は不法移民と認識区別が出来なかった
振り返ってこの事件の犯人は誰なのか。
犯人捜し本能は物事を複雑に考えたくない(面倒くさい)ので誰かに擦り付けて一件落着しよう!という本能からきている(成功事例のヒーローも!)
まとめ
あえて3つに絞ったが他の章もどれも紹介したい。全てに共通するのは思い込みを捨てろ!周りの人間やメディアの意見に流されるな!自分で考えるのを面倒くさがるな!数字や数字を基にした事実(ファクト)をちゃんと見ろ!ということ。フィリピンは正に格差社会に突入する真っただ中といった感じだった。
読んでいない人は是非読んでみてほしい。
読書日記③ 若き数学者のアメリカ
瑞々しい感覚が非常に感動的な文章でした。
異国の地アメリカにて祖国日本を思う気持ちから郷愁の念にかられる気持ちと、
「アメリカ対私」という構図に置き換えて孤軍奮闘する姿が印象的でした。私自身アメリカで単身赴任をしていたので、アメリカで戦ってやるぞという気持ちは非常に強かったのでここはかなり共感できるところでした。
《夕日の見える日はあまりなかったけれど、
そんな日は必ず日本のことを思い郷愁の念にかられた。
一月、二月、には、夕陽はほぼ真西に沈む。
少ししか開かない窓を思い切り押し開いて顔を半分ほど出して見ると、
太陽はアパートの北壁に沿って赤く沈んでいった。
ミシガンの日没は、ちょうど、日本の日の出と時間的に一致していた。
小窓にもたれかかり、夕陽の沈むのを見ながら、
何故に自分はこんな所に幽閉され苦しんでいるのだろうかと思うと、
激しい孤独感と望郷の念で胸が張り裂けそうだった。》P101
著者はアメリカでの生活の中で重度の孤独感、疎外感、劣等感に苦しむ。
赤く沈んでいく夕陽を見ながら、
「何故こんなに苦しんでいるのだろう」と著者は自問自答する。
アメリカに素直に溶け込めない、阻害感から抜け出せない、
「性に合わない」の一言ですましてしまえば簡単なのだが、
その満足の行く答えを探すために葛藤します。
苦しくて仕方ないのに、原因が分からないことへの葛藤が伝わってきます。英語ができても英語の雑談はかなり難しい部分があります。ほとんど早口だし、多くが略されるからです。雑談こそ信頼関係の基本だというのは非常に説得力がありました。
《しばらくたったある日、私は「アメリカには涙がない」ということに思い至った。
モウハーヴィ砂漠にも、潮の青い水面にも、壮大なグランドキャニオンにも、
どこにも涙がなかった。土壌に涙がにじんでいなかった。それに反して日本には……。
思わず、これだと飛び上がった。これですべてを説明できる、と小躍りした。
私は日本で美しいものを見ても、
それが単に絵のように美しかったから感動していたわけではなかったらしかった。
その美しさには常に、
昔からの数え切れない人々の涙が実際にあるいは詩歌などを通して心情的に滲んでいた。
(中略)
人々の涙。慈悲の涙。感謝の涙。裏切られた者の涙。失敗の涙。成功の涙。貧苦の涙。子を失った母の涙……。
私は、これらすべての涙を風景の中に、足元の土壌に、辺りを包む光と空気の中に、
瞬間的に感知し、感動していたに違いなかった。》P107
長い歴史の中に裏打ちされた数々の人々の涙、
そのような歴史の中に裏打ちされた涙がアメリカには無いことに著者は愕然とする。
しかし、それに代わる涙を著者は発見します。アメリカは大体においてどこに行っても同じ景色でそこが日本と違う部分です。
《「この海の向こうに何があるか知ってるかい?」
「この海の向うに?」
(中略)
と、長いまつげを二、三度瞬いて私を見つめると、
「horizon(水平線)」
とだけ言った。私は意表を衝かれてうろたえた。何と美しい言葉だ。感動を抑え切れずに、
「horizon,horizon」
と、うめくようにつぶやいた。
そうだ、この海の向こうにはイギリスもスペインもヨーロッパ大陸もないのだ。
それは単に、人間の知識であり常識でしかない。
この青く果てしない大海原の向うにあるものはhorizonでしかない。それだけだ。》P147
《私はセキを切ったような感情の奔流に戸惑いながらも、その奔流の中で、
埋もれていた"愛"がふつふつと蘇るのをしっかりと感じ取っていた。
アメリカにだって、どこにだって、涙の堆積はなくとも、
新鮮で美しい涙は確かに存在している。こう考えた時、初めてアメリカが美しいものとして心に映った。
そして、上陸以来初めてこの国を好きになった。と言うより、一瞬のうちに恋をしてしまったようだった。》P148
「horizon(水平線)」に著者は感動を抑えきれなくなる。
「horizon」という言葉には著者が追い求めていた問題の答えが秘められていました。
確かにアメリカには人々の涙に裏打ちされた歴史の重みはなくとも、
大自然と言う名の、純粋な涙は存在しているのだと著者は気づききました。
horizon(水平線)という、歴史の重みはないかもしれない、
でも確かに長い間ずっとそこに存在した大自然の持つ涙は瑞々しい感動を覚えました。
アメリカという国に「涙」がないことから苛まれる孤独感との葛藤、
そして歴史に裏打ちされた涙は泣くとも、大自然の持つ涙に気づいた時の感動、
瑞々しい感覚が感動を呼び起こす文章でした。
https://www.amazon.co.jp/若き数学者のアメリカ-新潮文庫-藤原-正彦/dp/410124801X
茂木健一郎さんについて
ひょんな機会を頂いて茂木健一郎さんのお話を生で聞くことが出来た。初めて生で見たがテレビで見たのと印象は全く同じ。スピーチの内容はプライベートな部分があるので割愛するが、講演会をよくされているのか話し方が本当に上手だなと感じた。
声の抑揚が効いていて表情も豊か、身振り手振りも多く、特に足ぶり?に関しては1時間のスピーチの中で5000歩くらい歩いているんじゃないかというくらい、喋りながら動き回っておられ、本当に喋りながら良く動くなぁと思っていました(笑)。
しかしその過剰な動きや豊かな表情は周りの雰囲気を和ませインタラクティブな講演となって非常に楽しい時間を過ごせました。
これも脳科学的な計算に基づいての行動なのか、茂木さんの情熱に基づいた生得的な行動だったのか、聞いてみれば良かったな。
読書日記② 橘玲著 幸福の資本論
皆さんこんばんは。前回に引き続き橘玲さんの著作を紹介させて頂きます。
「幸福の資本論」
あなたが今ここに存在することが一つの奇跡。
今の時代の日本に生まれたということが、最大の幸運。現代日本に問題は多々あるが武力衝突が日常的にある分けでもなく、飢餓状態の人があふれているわけでもない。
著者によると、幸福になるための要素は3つ。
金融資産、人的資本、社会資本の三つの資本。その組み合わせに8つのパターンがある。
人生のポートフォリオ(8つの組み合わせパターン)はリア充、プア充、貧困、超充などなど。
「金融資産」経済的独立を実現すれば、金銭的な不安から解放され、自由な世界を手にすることができる。
「人的資本」。好きなことに集中投資して、子供の頃のキャラを天職にすると「本当の自分」として自己実現できる。
「社会資本」小さな愛情空間と大きな貨幣空間に分散して、人間関係を選択できるようにする。
強いつながりである恋人や家族にだけに最小化して、友情を含めてそれ以外の関係は全て貨幣空間に置き換える。なぜなら、強い人間関係は反面トラブルの原因にもなりうるため
家族以外は弱いつながり、趣味やビジネスなどで集い、目的が終了すれば去っていくプロジェクト型が幸福指数が高くなる。
この本も学ぶところが多かった。特に「本当の自分はどこにいる」の箇所はハッとさせられた。それを意識するだけで今後の生き方も大分楽になるだろう。
最後のあとがき 「ひとは自分と似ている人からの助言が最も役に立つ」
釣り日記 倉橋島
やっと晴れの日が続いてきたのでキス釣りへ倉橋島に。
倉橋島は、呉市街地から国道487号に南下して音戸大橋を渡ったところにある、広島県の最南端に位置する島。牡蠣の養殖が盛んな島として知られ、島の随所で海上に浮かぶ「牡蠣筏」を一年中見ることができる。夕暮れ時は、山々を背景に穏やかな海がキラキラと橙色に照り輝く様子は、瀬戸内海を象徴する景色の一つ。古くは百済などとの結びつきも強く、遣唐使船などの造船も行われてきた。
第二次世界大戦時に艦砲試射場、高射砲台、石油貯蔵基地などもあったとのこと。
そんな倉橋島はキス釣りの釣果が各ブログなどで紹介されていますが、、
今回釣果は10匹、平均10センチ前後。。
AM9:00~12:00までの釣果。時間が悪かったですね。僕の腕も悪いのですが。